
リアルに会って話せるのが当たり前でなくなった今、相手からもらう言葉一つで元気になったり、自分を支えてくれたりと、お互いに渡し合う言葉の影響力を改めて感じています。
言葉のやりとりができる大切な機会。
相手にもいい影響が与えられるような肯定的な言葉や表現を使って会話をしていきたいものですよね。
否定的な表現を使う影響
できない、ダメ、などのわかりやすいNOの否定的な言葉は、相手にとって受け入れにくい表現であることは理解できます。
発した本人も気持ちのいい言葉ではありませんよね。
「~しない」という否定的な言葉は、脳がすんなり受け入れられず、その一言に引っ張られ行動しにくくなってしまうと言われています。
例えば・・・これからプレゼンを行う後輩に、「緊張しなくていいよ」と声を掛けたとします。
後輩を落ち着かせるために優しくかけてあげた一言ではありますが、後輩の脳は、この「緊張」の言葉に反応し、緊張する場面をイメージしてしまうのです。
ではこの場合、どのような表現がいいでしょうか。
もう一歩進んだ肯定的な表現としては、
『緊張しなくていいよ → リラックスしていこう』
¨緊張¨を肯定的な表現¨リラックス¨に変換します。
肯定的な表現を使うことで、相手の無意識に働きかけ、行動しやすくなる効果を発揮します。
これは相手に対してもそうですが、自分自身に対しても同じことが言えます。
目標などを考える時に、
「ブレない自分になる」、「太らないようにする」、「すぐに怒らない自分になる」
などと表現をしがちですが、これは、先の方式に当てはめると、ブレる自分、太る自分、怒る自分を無意識に浮かべ、自分でそのイメージを作り上げてしまうので、効果的ではありません。
「ブレない」→「芯のある」
「太らない」→「スタイルがよく」
「怒らない」→「冷静になる」
などの肯定的な表現に置き換えるといいでしょう。
肯定的な表現の具体例
・心配しないでください → 安心してください
・失敗しないように → 成功させよう
・諦めないで → 最後まで進もう
・平常心でいこう → 楽しんでいこう
・間違えないように → うまくやろう
・焦らない → 堂々とする
※ビジネス以外でも、家族、お子様、友人と話す言葉としても効果的ですね。
私たちの脳は思っている以上に純粋なところがあるようです。
このような脳の性質を理解し、効果的な言葉を使うことで、行動のしやすさが変わります。
人と会って会話ができる大切さやありがたさを身に染みて感じている今だからこそ、改めて自分が相手に渡している言葉使いを見直すいい機会かもしれませんね。
意識を少し変える事で使えるようになりますので、是非行ってみてください。