相手の話を聴く時に大切な2つのこと

最終更新: 1月16日

「人の話を聴くのは難しい…!」

多くの方がおっしゃいます。人の相談を聴くのは、特に大変ですよね。難しさの反面、誰しも自分の話を聞いて欲しいという欲求を持ち合わせています。

では、話を聴くのが上手な人と、そうではない人の違いは何でしょうか。



相手の価値観や背景に目を向けてみよう

スキル的な事ももちろんありますが、その前に大切な事があります。


それは「相手に興味を持つ」という事。

目の前の相手にきちんと興味を持って、心や身体を傾けて聴く、という事です。




この話をするとよく、「そうは言っても、話の内容自体に興味が持てないんですよねぇ…」と言われます。

そうですね。人にはそれぞれ考えや好みがありますし、その話自体に興味を持つのが難しい時ありますよね。



ここでポイントになるのが、興味の視点をどこに向けるかという事。

話の内容そのものではなく、相手の価値観や背景に視点を向けてみて下さい。

例えば、

「あれだけ頑張ってきたから、悔しいだろうな」

「大変だと感じていてるんだな」



このように、相手の感情や背景にフォーカスしていくイメージです。

人にはそれぞれ価値観、考え、好み、こだわりがあります。

目の前の相手は、どんな価値観持っているのだろう?という面を見ていくのです。

そして、「今は相手の話を聴くのが目的だ」と意識を切り替えて、一旦、自分の意見や考えといった自分フィルターは横に置いておく事が必要です。




相手に『同感』するのではなく『共感』をする


そしてもうひとつ大切なのが、共感の視点を持つこと。



ビジネスでは、相手の立場になって考える事はとても重要です。

こちらの状況や気持ちをわかってくれるような対応や言葉があると、それだけで相手に対しての信頼感が高まる事も多いですよね。


似たような意味で『同感』という言葉もあります。

しかし、『共感』と『同感』では、微妙に意味合いが異なります。




◆『共感』とは、

相手の立場で考え、「この人はこう感じるのだな」と、相手になりきって想いを馳せる事です。ここに自分の主観は入りません。

『共感』について、カウンセリングの祖である心理学者カール・ロジャーズは、

「あたかも、その相手になった様に感じ取るが、そのあたかも~という性質を失わない様に」

と表現をしています。



◆『同感』とは、

自分の価値観や経験に置き換えて、「そうそう、私もそう思う!」と同調する事。

自分の主観がバッチリ入ります。


そう。『共感』と『同感』の違いは、相手の立場から見ているか、自分の立場で見ているか?の違いです。

話を聴く時、「そうだね」と相槌を打ったからといって、自分の意見を合わせて「同感」する必要はありません。

相手と自分の考えは違っていて当然、と自分の意見も大切にしてください。



「聴く」を意識することで相手も話がしやすくなる

1 .どこに興味の視点を向けるか


2 .共感の視点を持つ

以上、2点を相手の話を聴く時の大切なポイントとして挙げました。


自分の判断や意見は必要なく、とにかく相手が話したい事を心と身体を傾けて聴く。

言葉が出てこなくてもOKです。

沈黙でも全く問題ないのです。


弊社が行う企業研修でも、相手の話を聴くロールプレイングを取り入れています。

最初はなかなか難しいと感じる受講者さんも多いのですが、上記2点を意識していくうちに、皆さん少しずつできるようになります。


そしてこの2点を意識し続けると、『聴く』という世界がぐっと広がってきます。

聴く世界が広がると、何より相手が話しやすい環境になるので、どんどん話をしてくれます。



普段は人の話を聴く側の立場が多いという方も、たまには誰かに話を聴いてもらって、自分を労わってあげてくださいね。

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