
8月も下旬。
まだまだ猛暑が続きますが、日が暮れる時間は少しずつ早くなっていて、季節が確実に進んでいる事を感じます。
先日あるマネジャーがこんなことをおっしゃっていました。
「オンラインの面談って、何かごまかしがきかないようで緊張するんだよね・・・」
マネジャーの言う¨ごまかし¨は、嘘をつくとか、会話をナアナアで済ませるといった意味ではなく、会話の空気感を読む、という非言語(ノンバーバル)のメッセージが読みにくいという事だと理解しました。
オンライン上での非言語コミュニケーション
相手の身振り手振り、姿勢、手の動き、視線、微妙な表情の変化、声のトーン・・・etc
対面で話す時、私たちは言葉で伝える事の他に、このような非言語のメッセージもたくさん受け取りながらコミュニケーションをとっています。
非言語のメッセージが通じ合えると、安心感や話しやすい雰囲気が生まれ、会話がスムーズに進みます。
「何か話しやすいなぁ」という人は、この非言語コミュニケーションに長けている方がほとんどです。
オンラインでの画面越しの場合、やはりどうしてもこの非言語の部分が見えづらくなる事があります。
このマネジャーのように、相手の非言語のメッセージをしっかりと観察し、読み取るスキルを駆使してコミュニケーションを取っていた方は、冒頭のような感覚になるだろうと感じました。
オンラインコミュニケーションの意外な一面
一方で・・・こんな意見もあります。
「研修のディスカッションが苦手でしたが、オンラインではやりやすかったです。カメラに向かって話すことだけで1人1人に伝わっているという安心感からなのか、オンラインの苦手意識が逆転しました」
「普段、対面でのミーティングの発言率は低いですが、オンラインでは発言率が高くなる可能性を見出す事ができた気がします」
非言語のメッセージは、安心感や話しやすい雰囲気を作ることができますが、一方で、誰に向けて話をしたらいいのか、相手の反応を探ってしまう、空気を読みすぎてしまうなどの難しさもあります。
オンラインの場合、このような非言語の難しい側面を感じにくいため、逆に話しやすくなった!と、オンラインの可能性に新たな視点をもたらす、受講者様からの貴重なご意見でした。

オンラインのメリット
・非言語の空気感、距離感、相手の反応を気にしすぎる事がないため、意見が言いやすい。
・上座下座も関係ないため、人間関係がフラットにできる。そのため、新人ベテラン関係なく意見交換がしやすい。
・(zoomの場合)ペアワークの相手を簡単に組み換えられるため、たくさんの人と意見交換ができてよい。
(対面時は、場所柄、意見交換は隣か同じテーブルのメンバーに限られる)
→報告会、情報意見交換、ブレストのようなアイデア出しの場にはオンラインがGOOD!
このように違う側面からオンラインを見直す事で、使い方がぐっと広がるアイデアが出てきます。
物事を見る枠組みを変えて別の視点で見直す、まさにリフレーミング効果ですね。
会議やミーティングがオンラインに切り替わってから、数か月。
オンラインで見えてきた新しいコミュニケーション。
皆さん、どんな発見がありましたか?
オンラインの方がみんなリラックスして発言しやすそう、いつも大人しいメンバーがたくさん話してくれた、新人さんが話しやすそうだった、ファシリテーションが上手なメンバーがいた、リーダーが実は聞き役の方が向いていた・・・
などなど、チームならではの発見が出くるかと思います。
オンラインと、オフライン(対面)、それぞれの良さを理解し、会議の目的やメンバーによって使い分けると、更に活用方法が広がると思います。
是非皆さんの¨チームならではの活用方法¨を作り上げてみてください。