部下の育成に役立つ効果的な質問とは?①

最終更新: 2月12日


「コーチングの質問って難しいですね~」

研修やセッションで受講者様からよくいただく言葉です。


確かに、どんな質問したらいいいか考えてしまいますよね。

「質問」は、我々コーチも日々ブラッシュアップが必要な程、非常に大切かつ一番肝となるスキルです。



質問は部下育成にも役立つスキル

そもそも「質問」とは何でしょうか?

質問(Question)の語源は「Quest」。

人気ゲーム『ドラクエ』の「Quest」と一緒ですね。「Quest」は探求という意味を持ち合わせています。


私達の脳みそは、道ですれ違った知らない人から突然質問を投げかけられても、反応し、答えを探すとも言われています。


脳みそは単純で、目的がわからなくともそのまま問われたことの答えを探求し始めるんですね。


そう考えると、「質問」は、使い方によっては刺激的で且つ考えを深めることができるとてもパワフルなスキルなのです。



部下を育てる質問は、気づきを引き出すことが大切

では、質問する目的とは何でしょうか?


普段の職場で交わしている質問は、

①知らない事を教えてもらう ②確認をする等 ③情報収集

などの目的があります。


一方、部下の気づきを引き出す質問は、

部下に答えがあると心得え、本人が気付いていない点に自ら気づけるように引き出すのが目的です。

ここでは「部下自ら気づく」というのがポイントです。


そう、同じ「質問」と言っても目的が全く違うのです。

目的が違うので、もちろん質問の言葉も変わってきます。

まずはこの“目的の違い”を心に留めていただければと思います。



目的を意識した質問の具体例

先ほどの質問の目的の違いを踏まえ、具体例を挙げてみます。

例えば部下からこんな相談があったとします。

皆さんはどのような質問を投げかけますか?

部下:「今日訪問したお客様に提案を出そうと思うんですけど、どういう構成がいいと思いますか?」


質問パターン① :「そのお客様の問題点は?締め切りはいつ?」


質問パターン② :「そのお客様の話を聞いて、どういった事が役に立つと思った?」

パターン①は情報収集の質問、パターン②は気づきを引き出す質問です。

もちろん仕事上では①②両方必要ですが、使う場面を分けると効果的ですね。


そして、ちょっとしたコツですが、下記2点も踏まえると更に効果的です。




質問は過去形よりも未来進行形で

特に失敗したケースなどでの過去形は原因追及になってしまい、部下の思考が原因を考える事に集中してしまいます。

ちょっとした表現の違いですが、前述の通り、人の脳みそは単純なので、問われた事をそのまま考え始めます。

×「どうしてできなかったの?」(過去形)


〇「どうやったらできそう?」(未来形)

未来形の質問表現はシンプルですが非常に即効性があります。

部下の思考が、目標達成に向けて何ができるか?という方向に転換されるので、行動が早くなります。




クローズドクエスチョンではなく、オープンクエスチョンを使う

オープンクエスチョンとは、yes/noで答えられる簡単な質問(クローズドクエスチョン)を避け、What? How? Why?などの5W1Hを用いて自由に回答できる質問の方法です。

×「数字は順調?」

(※上記のようなクローズドクエスチョンは「やりますか?やりませんか?」といった意思決定を促す時には有効です。)


〇「達成の為には何からできそう?」「どんな効果がありそう?」「なぜそう感じたの?」

このように、少しのコツを踏まえて質問を行うことから始めてみてください。

そして部下がモヤモヤして発言しなくても、じっと待ってあげてください。

ここはじっと我慢です。


そのモヤモヤの沈黙こそが、気づいていない事を探しにいっている大切な探求の時間なのです。

まさに「黄金の沈黙」。

この時間を大切に味わってください。

その部下にとってどのような質問が効果的なのか?もきっと見えてきます。



次回は思い込みを外す質問についてお伝えしたいと思います。

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